冬の乾燥とマスクが歯周病のリスクに!?唾液の大切さとは?

こんにちは!新橋・汐留から徒歩1分の歯医者、汐留シティーセンター歯科です(^ ^)

今年も後、残り一ヶ月半を切り、最近は夜もグッと冷え込んで、寒くなってまいりましたね。

いよいよ、本格的な冬が始まりそうな予感です

そんな冬は、空気が乾燥し、さらには暖房器具の使用によってお口の中や喉が乾燥しやすい時期でもあります。

これから訪れる冬に備えて、体調管理がより一層大切になってまいりますが、冬の乾燥が歯周病のリスクも高まる時期だということをご存じですか??

最近は冬場に関係なく、感染症予防のためにマスクが手放せない日々が続いていますが、実はそのマスクも歯周病のリスクに繋がっているんです。

本日は口呼吸や冬の乾燥による枯渇の対策と唾液の大切さについてご説明させて頂きます。

口呼吸による唾液の減少、乾燥が歯周病の原因に

呼吸は通常は鼻で行われますが、マスク着用や、鼻詰まりが続くと鼻呼吸がしづらくなるため、より多くの空気を吸おうと口呼吸になりやすくなります。

さらにはマスク生活によって会話の機会が減ったり、水分補給不足により唾液の分泌が減少しやすくなっております。

暖房器具を使用する時期でもあり、口呼吸をすると口の中が枯渇になりやすいです。

口呼吸することにより口の中が乾きやすくなり、唾液による自浄作用がなくなることから口の中の細菌の活動性を高め、歯垢と呼ばれる細菌の塊が溜まりやすくなります。

その細菌の塊が歯周病や虫歯、口臭の原因となりリスクが高まっていきます。また、自浄作用が減ることにより着色がつきやすくなります。

唾液が減少すると歯周病菌の増殖を招き、新型コロナウイルスを含めたウイルス全般の感染リスクも高まってしまうのです。

唾液の役割と大切さ

唾液にはとても重要な役割があり、

①自浄作用

汚れを洗い流す作用です。

細菌の塊や食べかすを洗い流し、歯周病や口臭を予防します。

②緩衝作用

お口の中を中和してくれる作用です。

食べ物を食べた時や、細菌が出す酸によって酸性に傾きます。酸性に傾いてる間は虫歯のリスクが高まります。

酸性に傾いた環境を中和させる機能のことを緩衝作用といいます。

③再石灰化作用

菌により溶けかけた歯を修復して強くする作用です。

歯の表面を修復し虫歯を防ぎます。

④抗菌作用

殺菌・抗ウイルスをおこなう作用です。

唾液にはリゾチームやラクトフェリンに代表される抗菌作用を持つ成分が含まれています。

これにより、お口を通して細菌がからだの中に侵入すること防ぎ、細菌の増殖を抑えてくれます。

⑤消化作用

糖を分解して細かくする消化酵素の作用です。

酵素アミラーゼがデンプンを分解し消化しやすくします。

⑥湿潤作用

お口の中を保湿してくれる作用です。

唾液に含まれる水分やムチンなどの成分が食べ物をやわらかく、滑らかにして飲み込みやすくします。

このように唾液には、歯の表面についた汚れを洗い流す、酸を中和して口腔内を中性に戻すなどの作用があります。

また、ウイルスなどの病原体の侵入を防いでくれる重要な役割があります。

お口の中の乾燥の予防と唾液を増やすには?

よく噛んで食べることで唾液腺が刺激されて、分泌が活発になるため、日常生活や食べ物によって、増やすことができます。ガムを噛むのも効果的です。

また、唾液の分泌は、自律神経(交感神経、副交感神経) によって調節されているため、規則正しい生活とリラックスして過ごすことでサラサラ唾液が多く分泌され、口の中がうるおいます。

さらに、唾液腺マッサージを習慣づけることもオススメです。お口の中には耳下腺・顎下腺・舌下腺という唾液の出やすい場所が3ヵ所あります。これらを刺激することで、唾液の分泌が促されます。方法は次のとおりです。いずれも強く押さず、指で軽く回す程度にします。

1)耳下腺マッサージ

両方のほほに指先をあて、耳の下から上の奥歯にかけて、後ろから前に向かって円を描く様に押しながら10回程度回します。

2)顎下腺マッサージ

親指を顎の下の骨の内側の柔らかい部分に当て、耳の下から顎の下まで5か所ほどを、1か所につき5回ずつ押します。

3)舌下腺マッサージ

両手の親指をそろえてあごの真下(お口の中をでいうと舌の付け根あたり)をグーっと10回ほど押します。

喉を押さないように気をつけてください。

マスク着用が必須となった状況と、乾燥しやすい季節が重なるこれから訪れる冬こそ、お口の中の乾燥予防を一緒に心がけていきましょう!

汐留シティーセンター歯科では虫歯や歯周病のチェックの検診を行っており、お口の中のクリーニングもさせて頂いております。お口の中を清潔に保つということは、全身の病気のリスクを下げることにも繋がります。

笑って過ごせる生活が送れるよう、しっかりと定期検診に通ってメンテナンスを受けることが大切です。

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