オンラインピル処方は保険適用できる?適用条件・費用など徹底解説!

オンラインピル処方は保険適用でできる?適用条件・費用など徹底解説!

オンラインピル処方は、忙しい方でもスキマ時間で診察が受けられるため、利用している方も増えています。

しかし、自由診療での処方ばかりで「保険適用での処方はできないの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか?

本記事では、オンラインピル処方が保険適用でできるのか、適用条件や費用などを徹底解説します!

保険適用でピルを処方してほしい方は、疑問点がスッキリ解決しますよ!ぜひ参考にしてみてください。

オンラインピル処方について詳しくは以下記事も読んでみてくださいね。

目次

【結論】初診からオンライン診療の場合は保険適用にならない

結論をいうと、初診からオンライン診療の場合、保険適用でピルを購入することはできません。

その理由を詳しく解説していきます。

初診からオンライン診療の場合は保険適用にならない理由

原則として初診は対面診療が必要な理由

初診からオンライン診療の場合に保険適用にならない理由は、安全性を確保するためです。

保険診療では、原則として初診の対面診療が義務付けられています。

対面診療は、医師が実際に問診と視診を行い、必要に応じて内診、超音波検査、血液検査、腹部MRIなどを行います。

これらの結果を総合的に判断し、治療が必要と診断されて、初めて保険適用でのピル処方が可能となります。

オンライン診療のみではわからないことを知る必要があるため、対面診療が必要となるのです。

厚生労働省の方針とオンライン診療のルール

オンライン診療に関して、厚生労働省からガイドラインが公開されています。

ガイドラインでは、初診からのオンライン診療が認められるには以下のうちどちらかが満たされている必要があります。

  • 日頃から対面診療を重ねているかかりつけ医である
  • 問診と視診を補完できるだけの医学的情報が確認でき、医師がオンライン診療が可能と判断

つまり、医師が日頃から状態を把握しているか、すでに検査を受けその結果が提出できる状態であることが必要です。

このため、初診からオンライン診療でピルの処方を希望する場合は、原則再診のみとなります

それ以外は自由診療での診察となり全額自己負担になりますので、ピルの処方を希望する場合はその辺りも注意しておきましょう。

参考文献:厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針の概要」より

「初診からのオンライン診療は、原則として日頃より直接の対面診療を重ねている等、患者と直接的な関係が既に存在する医師(「かかりつけの医師」)が行うこと。ただし、既往歴、服薬歴、アレルギー歴等の他、症状から勘案して問診及び視診を補完するのに必要な医学的情報を過去の診療録、診療情報提供書、健康診断の結果、地域医療情報ネットワーク、お薬手帳、PHR等から把握でき、患者の症状と合わせて医師が可能と判断した場合にも実施できる(後者の場合、事前に得た情報を診療録に記載する必要がある。)。」と記載。

オンラインピル処方が保険適用になる3つの条件

オンラインピル処方が保険適用になる条件は3つです。

ここでは、その条件について詳しく解説していきます。

1.初診で検査を行い、PMS等で治療が必要と判断されていること

検査検査内容
問診医師が対面で症状等の聞き取りを行う
内診膣鏡(ちつきょう)で膣壁や膣円蓋などを視診

触診
超音波検査エコーで子宮や卵巣の観察
腹部MRI検査子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣捻転などの精密検査

先述しましたが、保険適用でピルを処方してもらうには、初診で対面診察を受け、検査を行う必要があります。

婦人科で行われる検査内容の一例を上記表にまとめました。

これらの検査を受け、痛み等の症状の原因が何に由来するものかを調べていきます。

その結果、月経困難症(PMS)や子宮内膜症と診断され、ピルによる治療が必要と判断されて初めて保険適用での処方が可能になります。

痛みの原因が月経困難症などではなく、卵巣捻転やがんなどの重篤な病気が隠れている可能性もあります。

症状がある場合、軽視せずに検査を受けるようにしましょう。

2.クリニックが保険治療やオンライン診療に対応していること

受診したクリニックが保険診療をしていて、かつオンライン診療にも対応している場合は、保険適用でのオンラインピル処方が可能です

原則、再診の場合にオンラインピル処方が可能ですので、なるべくオンライン診療で済ませたい方はチェックしておきましょう。

オンラインのみで完結できるクリニックは自由診療になるため、間違えないようにしてください。

保険診療での受診の場合、数ヶ月ごとに対面診療も必要になるので、なるべく通いやすいクリニックがおすすめです

3.保険適用のピルを選んでいること

保険適用のピル(LEP)保険適用外のピル(OC)
ルナベル配合錠LD

ルナベル配合錠ULD

フリウェル配合錠LD
(ルナベルLD後発)
フリウェル配合錠ULD
(ルナベルULD後発)
ヤーズ配合錠

ドロエチ配合錠
(ヤーズ後発)
ヤーズフレックス配合錠

ジェミーナ配合錠
トリキュラー錠

マーベロン

ラベルフィーユ錠

ファボワール錠

シンフェーズ

プラノバール配合錠

エラワン(緊急避妊薬)

ノルレボ(緊急避妊薬)

レボノルゲストレル(緊急避妊薬)

保険適用でピルを処方してもらうには、保険適用になるピルを選ぶ必要があります。

保険適用のピルは全部で8種類あり、治療としてピルが処方される場合、第一選択はこの8種類のうちのどれかとなります。

先発薬と後発薬がありますので、費用を抑えたい方は後発薬を選択するのがおすすめです。

もし、保険適用外のピルが処方される場合、保険診療であっても自己負担となる点には注意しておきましょう。

保険適用外ピルでもリーズナブルに処方できるオンラインクリニックがありますよ♪気になるクリニックをチェックしてみてくださいね!

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エニピル
【エニピル】テーブル内画像
ピルマル
【ピルマル】テーブル内画像
Oops
【Oops】ロゴ
クリニックフォア
【クリニックフォア】ロゴ
メデリピル
【メデリピル】ロゴ
スマルナ
【スマルナ】テーブル内画像
特徴初月1,848円から!100%産婦人科医が診察婦人科の専門医をはじめとした
知識の豊富な医師が診察
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種類・ファボワール
・ラベルフィーユ
・トリキュラー
・アンジュ
・マーベロン
・ルナベル配合錠LD
・フリウェル配合錠LD
・マーベロン 28
・トリキュラー 28
・ラベルフィーユ 28
・アンジュ 28
・シンフェーズ 28
・シンフェーズ
・ラベルフィーユ
・トリキュラー
・アンジュ
・マーベロン
・ファボワール
・ラベルフィーユ
・マーベロン
・ファボワール
・アンジュ
・トリキュラー
・セラゼッタ(海外製ミニピル)
・フリウェルULD
・ドロエチ
・ルナベルULD
・ヤーズフレックス
・ファボワール
・ラベルフィーユ
・マーベロン
・トリキュラー
・アンジュ
・アンジュ28錠
・トリキュラー28錠
・ファボワール28錠
・マーベロン28
・ラベルフィーユ28錠
金額(1ヶ月税込)1,848円~3,663円3,107円~9,900円2,585円~2,750円2,408円~10,285円2,269円~2,970円2,380円〜9,980円
診療代・送料
(税込)
診察代 無料
送料 550円
診察料 無料
送料 550円
診察代 無料
送料 500円
診察代 1,650円
送料 550円
診察代無料
おまとめプランは送料無料
定期便550円
診察代 無料
送料 無料
公式サイト

保険適用と自由診療の費用を比較!

ここからは、保険適用と自由診療でのピルの費用を比較していきます。

受診の際の参考にしてみてくださいね。

保険適用と自由診療のピル処方の料金相場

ピル処方の料金比較表
保険診療500円~2,500円/月(3割負担の場合)
自由診療2,500円~10,000円/月

保険適用と自由診療のピル処方の料金相場を比較しました。

保険診療の場合、ピルの費用は500円~2,500円とリーズナブル、自由診療は2,500円~10,000円と幅があります。

保険診療でも自由診療でも、ピルの種類や処方される分量によって多少前後しますし、特に自由診療はクリニックによって価格が大きく違ってきます。

ピルによる治療等は長期間に渡るため、金銭的にも身体的にも負担の少ない方法を選びましょう。

初診料・診察料・送料・追加料金など費用の違い

主な追加料金の種類
保険診療初診料

再診料
検査料
処方箋料

調剤料
時間外加算  など
自由診療初診料

再診料

送料
梱包代
システム利用料
手数料  など

保険診療か自由診療かによらず、初診料などの追加料金は必要です。

保険診療の場合、初再診料や検査料、ピルを処方してもらうための処方箋料、調剤料などが主なものになります。

とはいえ、すべて保険適用になるため、そこまで高額になることは少ないでしょう。

自由診療の場合、初再診料の他、送料や梱包代、システム手数料などが主なものになります。

キャンペーンやクーポンなどで初再診料や送料が無料になることもあり、上手く利用すれば低価格でも利用できますよ!

1ヶ月あたりの総額を比較

診療の
種類
総額
(1ヶ月当たり)
内訳
保険
診療
初診:3,000円~4,000円
再診:1,000円~2,000円
初診料
再診料
処方箋料
調剤料
検査料  など
※診療報酬の改定は基本的に2年に1回のため変動あり
自由
診療
低用量ピル:3,000円~5,000円
低用量ピル以外:4,500円~5,500円
初・再診料:0円~1,650円
送料:0円~770円

保険診療では、初診で検査があった場合、3,000円~4,000円程度、腹部MRIなどがあればさらに10,000円ほどかかります。

再診では、比較的低価格で済むことがほとんどです。

一方、自由診療は、低用量ピルと生理日移動やアフターピルなどで料金が違うことも多いため、概ね3,000円~5,500円程度が一般的です。

初診であれば、保険診療の方が安く済みますが、定期便などを利用することでオンライン診療の方が安くなる場合もあります。

サービスや利便性、ライフスタイル、症状を考慮して自分に合った受診方法を選びましょう!

オンライン診療で安いクリニックは以下もチェックしてみてください♪

保険適用でオンラインピル処方してもらうまでの流れ

保険適用でオンラインピル処方してもらうまでの流れ

ここからは、保険適用でオンラインピル処方してもらうまでの流れを解説します。

初めての方は、ぜひチェックしてみてください。

クリニック・病院を受診し検査を受ける

保険適用でピルを処方してもらうには、月経困難症(PMS)や子宮内膜症等で治療が必要と診断される必要があります。

まずは、クリニック等を受診して対面診察と各種検査を受けましょう。

この時、オンライン診療にも対応しているクリニックを選ぶと、再度クリニック探しをしなくていいため便利ですよ。

また、3ヶ月~半年に1回程度は対面診察が必要になることもあるため、職場や家から近いクリニックを選ぶのもポイントです。

検査結果等を以て保険診療も行っているオンラインクリニックを受診する

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クリニック名ウェルネストクリニックlogo
ウェルネスクリニック
レディースクリニックなみなみlogo
レディースクリニックなみなみ
シンクヘルスクリニックロゴ
シンクヘルスクリニック
神谷町WGレディースクリニックlogo
神谷町WGレディースクリニック
ピルの種類超低用量ピル
低用量ピル

月経移動 ※(自)
アフターピル(自)
超低用量ピル
低用量ピル

月経移動
(自)
アフターピル(自)
超低用量ピル

低用量ピル
月経移動
(自)
アフターピル(自)
超低用量ピル
低用量ピル

月経移動
(自※)
アフターピル(自)
初診料
1,000円3,000円230円~1,250円要問合せ
再診料600円800円230円~1,250円
オンライン診療2,000円
システム利用料550円770円1,000円
送料処方箋:110円
お薬:550円
要問合せ院内処方:550円
院外FAX:110円
宅薬便:0円
公式サイト公式サイトへ公式サイトへ公式サイトへ公式サイトへ

※(自):自由診療
※初診等の費用は診療報酬改定等で変動することがあります

オンライン診療も行っている保険診療のクリニックをピックアップしました。

再診でオンライン診療に切り替え可能なので、通院しなくても信頼できる医師に継続してみてもらえるというメリットがあります。

その他、初診が違うクリニックでも検査結果があれば保険適用で処方くれるクリニックもあります。

検査結果は「1~3ヶ月以内のもの」など期限がある場合が多いため、いつ検査を受けたかは覚えておきましょう。

ピルを調剤薬局に取りに行くか配送してもらう

オンライン診療が終われば、ピルを受け取ります。

受け取り方法は、調剤薬局で受け取るか、配送してもらうかが主な方法になります。

自分で受け取りに行く場合は、クリニックも比較的探しやすいでしょう。

配送してもらいたい場合は、配送も行っているクリニック・調剤薬局を探しておく必要があります。

配送の場合でも服薬指導を受ける必要がありますので、ビデオ通話やチャットなどが受けられるよう準備しておきましょう。

オンラインピル処方なら自宅に匿名配送で届くから安心♪自由診療でもリーズナブルなのでチェックしてみてくださいね!

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メデリピル
【メデリピル】ロゴ
クリニックフォア
【クリニックフォア】ロゴ
Oops
【Oops】ロゴ
クイックピル
【クイックピル】テーブル内画像
スマルナ
【スマルナ】テーブル内画像
エニピル
【エニピル】テーブル内画像
マイピル
【マイピル】テーブル内画像
レバクリ
【レバクリ】テーブル内画像
ピルマル
【ピルマル】テーブル内画像
低用量ピル(税込)初月 0 円
2回目以降
2,970円~
2,255円~2,420円2,980円〜2,563円~2,690円~2,600円~2,641円
超低用量ピル(税込)4,180円~4,785円2,980円〜4,510円~5,309円~3,107円~
ミニピル(税込)1,950円~3,850円~5,707円
中用量ピル(税込)1,980円~5,478円~6,050円7,700円7,678円~3,278円~5,160円~7,040円
アフターピル(税込)8,950円~8,778円~7,800円~11,480円〜12,480円10,978円4,378円~
決済方法・クレジットカード
・Amazon Pay
・キャリア決済
・あと払いペイディ
・NP後払い
・クレジットカード
・Paidy
・GMO後払い
・代金引換
・クレジットカード
・Amazon Pay
・GMO後払い
・クレジットカード 
・銀行振込
・代金引換
・コンビニ後払い
・クレジットカード
・atone翌月払い(コンビニ/口座振替)
・クレジットカード
・コンビニ
・郵便局
・銀行
・LINEPay
・クレジットカード
・PayPay・au PAY・メルペイ・ PayPal
・あと払いペイディ(Paidy)
・銀行振込
・スコア後払い(郵便局・コンビニ後払い)
・カード決済
・分割払い
・代金引換
・カード決済
・銀行振込
・コンビニ払い
受診できる年齢17歳以下の方には保護者の
同意・同席を必須
オンライン診療においては15歳以上を対象18歳未満の方は、診察時に保護者の同席が必須18歳以上制限なし15歳で高校生の方は「学生証」の提示を必須とさせて頂いております。
・低用量ピル 高校生(15歳)以上、45歳未満
・アフターピル 高校生(15歳)以上
18歳未満の方が受診される場合、保護者の同意が必要です。
診療代(税込)診察代無料無料
※低用量ピル12ヶ月まとめて定期にクーポンコード[PILL12]を決済でご利用した場合。お薬を処方されない場合は、診察料が発生いたします。
無料無料無料無料1,650円無料無料
送料(税込)おまとめプランは送料無料
定期便550円
550円500円送料 無料
システム使用料 3,630円
エクスプレス便 9,900円
低用量ピルの12シート一括プランのみ無料
それ以外は550円(税込)
550円送料 550円
バイク便 8,690
550円550円
公式サイト

まとめ

この記事のまとめ
  • オンラインピル処方の保険適用は初診で対面診察が必須
  • 保険適用でピルを処方してもらうには「要治療」の診断が必要
  • 保険適用のピルには種類がある
  • コストを抑えるなら保険適用、ピルを選びたいなら自由診療

今回は、保険適用でのオンラインピル処方の可否や保険適用になる条件等について詳しく解説しました。

保険適用でオンラインピル処方を希望する場合は、初診では対面診察が必須ということがわかりましたね。

保険診療は、費用も抑えられる分、治療経過の観察も必要になるため定期的な通院は必要になります。

ただ、保険診療だとピルの種類が決まっていますので、選択肢の幅が欲しいなら自由診療が合うでしょう

とはいえ、定期的に診察してもらう方が、副作用の観点からも安心です。

生理の症状が辛い場合は、まずクリニックを受診しましょう。

参考文献:

厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針の概要」

公益社団法人 日本産婦人科医会「(1)月経困難症」「(4)子宮内膜症

この記事を書いた人
著者

Pillina(ピルリナ)編集部

看護師在籍チーム

私たちピルリナ編集部は、現役で医療現場に携わる看護師を中心に、女性の健康と自立を支える情報を発信しています。医療資格を持つスタッフが、ピルに関する正確で信頼できる情報を、わかりやすく丁寧にお届けしています。あなたが自分らしく選択できるよう、医療の専門知識と現場経験を活かしてサポートしていきます。

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