「低用量ピルを処方してもらうたびに診察を受けるのは面倒・・・」そんな風に思っていませんか?
できれば診察なしで低用量ピルを購入したいという方もいるのではないでしょうか。
本記事では、低用量ピルは診察なしでも購入可能なのかを徹底解説しています。
低用量ピルの購入について疑問を抱いている方も、本記事を読めばしっかり解決できますよ!
【結論】診察なしで低用量ピルを通販から購入できない
結論として、日本国内では、診察なしで低用量ピルと通販で購入することはできません。
その理由について詳しく解説していきます。
日本でピルを入手するには医師の処方が必須
低用量ピルは「処方箋医薬品」であるため、医師等が発行した処方箋を受けていない人へ正当な理由なく販売することは違法となります。
そのため、医師の診察・処方なしで低用量ピルを購入することは原則不可能です。
もし、悪徳な販売者が、低用量ピルを違法に販売した場合、3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金または併科の罰則が科せられます。
ピルを購入する際は、必ずクリニックで診察を受けてからにしましょう。
参考文献:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律
「第四十九条 薬局開設者又は医薬品の販売業者は、医師、歯科医師又は獣医師から処方箋の交付を受けた者以外の者に対して、正当な理由なく、厚生労働大臣の指定する医薬品を販売し、又は授与してはならない。ただし、薬剤師等に販売し、又は授与するときは、この限りでない。」
【注意】診察なしで購入できる通販サイトの存在
通常の通販のように、クリックするだけでピルを購入できるサイトも存在します。
多くは、医師が監修もしくは運営していない違法性があるサービスや、海外からの個人輸入を仲介する業者です。
医薬品の個人輸入は、個人的な使用であれば違法性はないため、問題なく購入できてしまいます。
しかし、副作用や薬の質などが保証できないため、医薬品の個人輸入は推奨されていません。
自己責任での個人輸入に潜むリスク
- 通販サイトに掲載されている画像通りの品物が来ない
- 中身が違う薬
- 正しい効果・効能が得られない
- 重篤な健康被害を及ぼす など
医薬品の個人輸入も、個人的な使用であれば違法性はありませんが、リスクが多く推奨はされていません。
リスクの一例にもあるように、購入したピルと違うものが来たり、そもそもピルが届かなかったりすることもあります。
もっとも懸念されることは、中身が違う薬で、健康被害が出た場合です。
自己責任であるため、国の救済制度も使えないため、全額自己負担での治療となってしまいます。
健康な体を守るためにも、医薬品の個人輸入には慎重になりましょう。
厚生労働省の見解と医療ガイドライン

厚生労働省は、処方箋医薬品に関して以下のように規定しています。
- 処方箋医薬品を処方箋なしで入手することはできない
- 海外で承認されていても、医薬品医療機器等法に基づいた承認等を受けない医薬品は、日本国内で販売できない
- 処方箋医薬品以外の医療用医薬品も、処方箋医薬品同様、処方箋に基づく薬剤の交付が原則
このため、処方箋医薬品に分類されるピルは、診察なしで入手することはできません。
正規の方法でピルを入手するには、クリニック等で診察を受け、医師の処方箋が必要です。
参考文献:厚生労働省「医薬品の販売制度に関する検討会」より「処方箋医薬品:医師の処方箋に基づかなければ患者に授与できない医薬品」と明記
厚生労働省「医薬品医療機器等法違反の疑いがあるインターネットサイトの情報をお寄せください」「処方箋医薬品以外の医療用医薬品の販売について」
低用量ピルを通販で診察なしのまま購入するリスクを解説

上記で少し触れた、低用量ピルで診察なしのまま購入するリスクを詳しく解説します。
健康にも関与しますので、ぜひチェックしてくださいね。
販売元の信頼性が担保できない
通販サイトから購入するため、品質や保管状況、流通までの安全性が確認できず、信頼性が担保できません。
さらに、問題があった場合に保証されるかも未知数です。
もちろん、しっかりした商品が販売されているサイトもありますが、一見するだけでは判断できないのが現実です。
その点、院内処方薬や調剤薬局で販売される薬は、税関検査や届出などの手続きを経ることで、信頼性を担保しています。
偽薬(偽物)の可能性がある
配送されたピルが偽薬(偽物)である可能性も否定できません。
素人目にはピルに見えても、何の効果もない粉を固めただけの錠剤かもしれないのです。
何の効果もないならまだしも、症状が改善されない、望まない妊娠などのトラブルや健康被害が出る可能性もあります。
確実に「ピルである」と断言できない以上、自己判断で通販サイトから購入するのは避けましょう。
参考文献:厚生労働省 怪しいヤクブツ連絡ネット「無承認無許可医薬品「Penisole(ペニソール)」と称される製品から多量の鉛が検出」
副作用が出ても救済制度の対象外になる可能性がある
- 未承認医薬品等
- 異なる目的での使用
- 個人輸入で購入した医薬品
医薬品を使用して副作用が強く出てしまった場合の救済措置として、医療費などを給付する制度があります。
「医薬品副作用被害救済制度」といいますが、これは、処方された薬や薬局等で購入し適正に使用した場合に限り適用されます。
そのため、個人輸入等通販で診察なしのままで購入した場合は、適用対象外となってしまうのです。
ピルの重篤な副作用である血栓症は、発症する場所によって後遺症が残るリスクもゼロではありません。
将来の生活にも影響する副作用に対する保証を考慮すると、診察なしのまま通販で購入するのはおすすめしません。
診察しないままだと症状の変化に合わせた処方ができない
医薬品には副作用が付き物ですし、投薬によって症状が変化したり、薬が合わなかったりもします。
そういった場合、自分に合う薬に変更し、副作用が出ないかフォローする必要もあります。
自分では大したことがないと思っていても、実は気を付けてフォローすべき症状である可能性も否定できません。
検査も診察もないままピルを使用し続けた結果、将来的に問題が残るリスクもあります。
将来の自分のため、ピルを診察なしのまま自己判断で購入するのは止めておきましょう。
リスク回避のため低用量ピルの通販はオンラインクリニックがおすすめ!

メデリピル![]() | クリニックフォア![]() | Oops![]() | クイックピル![]() | スマルナ![]() | エニピル![]() | マイピル![]() | レバクリ![]() | ピルマル![]() | |
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低用量ピル(税込) | 初月 0 円 2回目以降 2,970円~ | 2,255円~ | 2,420円 | ― | 2,980円〜 | 2,563円~ | 2,690円~ | 2,600円~ | 2,641円 |
超低用量ピル(税込) | 4,180円~ | ― | 4,785円 | ― | 2,980円〜 | 4,510円~ | ― | 5,309円~ | 3,107円~ |
ミニピル(税込) | ― | 1,950円~ | ― | ― | ― | 3,850円~ | ― | ― | 5,707円 |
中用量ピル(税込) | 1,980円~ | 5,478円~ | 6,050円 | ― | 7,700円 | 7,678円~ | 3,278円~ | 5,160円~ | 7,040円 |
アフターピル(税込) | 8,950円~ | 8,778円~ | ― | 7,800円~ | 11,480円〜12,480円 | 10,978円 | 4,378円~ | ― | ― |
決済方法 | ・クレジットカード ・Amazon Pay ・キャリア決済 ・あと払いペイディ ・NP後払い | ・クレジットカード ・Paidy ・GMO後払い ・代金引換 | ・クレジットカード ・Amazon Pay ・GMO後払い | ・クレジットカード ・銀行振込 ・代金引換 ・コンビニ後払い | ・クレジットカード ・atone翌月払い(コンビニ/口座振替) | ・クレジットカード ・コンビニ ・郵便局 ・銀行 ・LINEPay | ・クレジットカード ・PayPay・au PAY・メルペイ・ PayPal ・あと払いペイディ(Paidy) ・銀行振込 ・スコア後払い(郵便局・コンビニ後払い) | ・カード決済 ・分割払い ・代金引換 | ・カード決済 ・銀行振込 ・コンビニ払い |
受診できる年齢 | 17歳以下の方には保護者の 同意・同席を必須 | オンライン診療においては15歳以上を対象 | 18歳未満の方は、診察時に保護者の同席が必須 | ― | 18歳以上 | 制限なし | 15歳で高校生の方は「学生証」の提示を必須とさせて頂いております。 ・低用量ピル 高校生(15歳)以上、45歳未満 ・アフターピル 高校生(15歳)以上 | 18歳未満の方が受診される場合、保護者の同意が必要です。 | ― |
診療代(税込) | 診察代無料 | 無料 ※低用量ピル12ヶ月まとめて定期にクーポンコード[PILL12]を決済でご利用した場合。お薬を処方されない場合は、診察料が発生いたします。 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 1,650円 | 無料 | 無料 |
送料(税込) | おまとめプランは送料無料 定期便550円 | 550円 | 500円 | 送料 無料 システム使用料 3,630円 エクスプレス便 9,900円 | 低用量ピルの12シート一括プランのみ無料 それ以外は550円(税込) | 550円 | 送料 550円 バイク便 8,690円 | 550円 | 550円 |
公式サイト |
上記で紹介したリスクも、オンラインクリニックを利用することで回避することもできます。
オンラインクリニックのメリットを紹介しますので、利用したことがない方はぜひ参考にしてみてください。
自分の都合のいい時間・スキマ時間に受診できる!
オンラインクリニックは、スマホ等から受診できるため、通院する必要がありません。
仕事や学校で開院時間内に通院するのが難しい方も、お昼休みや就寝前などの都合のいい時間に受診することができます!
早朝や深夜まで診察しているオンラインクリニックもあるため、受診のハードルが下がりますね。
診察時間も5分~10分程度と短時間なので、本当に時間がない!という方におすすめです。
長時間の待たなくていい!
通院する上で憂鬱な待ち時間も、オンラインクリニックなら必要ありません!
好きな場所で待つことができるため、用事をこなしておくなど、時間を有効活用できます。
診察後は、服薬指導等を受けて終了です。
待ち時間はもちろんですが、通院時間も省略できるため、スケジュールにも余裕が持てますよ。
検査等を受けていれば保険適用での処方も可能!
直近で月経困難症や子宮内膜症などの検査を受けており、その検査結果が提出できる状態であれば、保険適用での処方も可能です。
ただ、ピルの処方は自由診療のみとしているオンラインクリニックも多いため、保険診療も行っているクリニックを選びましょう。
クリニックによっては、再診のみピルを処方するというクリニックもあるため、探す際は注意してください。
予約時は、保険適用でピルを処方してほしいこと、検査結果があることをあらかじめ伝えておくとスムーズですよ。

オンラインクリニックでの低用量ピル処方をおすすめする人の特徴
オンラインクリニックでの低用量ピル処方をおすすめする人の特徴を解説します。
オンラインクリニックにするか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
生理日の移動を希望している人
- 中用量ピル:生理を早める場合 or 遅らせる場合
- 低用量ピル:生理を早める場合
旅行等で生理日の移動を希望している方は、オンラインクリニックでのピル処方がおすすめです。
生理日の移動は保険適用での処方はされないため、自由診療となります。
この場合、通院して処方してもらうより、オンラインクリニックで処方してもらう方が時間とお金の節約にもなるでしょう。
生理日移動は中用量ピルが主流ですが、生理を早めたい場合は低用量ピルでも可能です。
体質や心配事を医師と相談しながら選んでいきましょう。

すでに検査を受けており、ピルの継続処方を希望する人
すでに初診や検査を受けてピルが継続処方されている方も、オンラインクリニックがおすすめです。
通院しなくても、医師の診察を受け症状を共有した上でピルを処方してもらえるため、時間が掛からず安心感もあります。
定期的に通院し検査を受けている方は、かかりつけ医のオンライン診療なら保険適用での処方も可能です。
ライフサイクルに合わせて、続けやすい方法を選びましょう。
忙しくて診療時間内に通院するのが難しい人
平日の診療時間内に通院するのが難しい方も多いでしょう。
そういった方にも、早朝から深夜まで診察してもらえるオンラインクリニックはおすすめです。
24時間、土日祝日も対応しているオンラインクリニックもあります。
「薬をもらい忘れていた!」という時も、すぐに受診して処方してもらえるのも嬉しいポイントですね。

まとめ
- 低用量ピルは診察なしで入手できない
- 通販サイトからの購入はリスクが多い
- 通院が難しけれはオンラインクリニックがおすすめ
今回は、低用量ピルは診察なしで通販からの購入が可能かについて解説しました。
低用量ピルを始め、経口避妊薬に分類される薬は、処方箋が必須の医薬品であるため、原則通販で購入はできません。
それは、ピルが自己判断で使用するのが危険と判断されているからにほかなりません。
低用量ピルを購入する場合は、必ず医師の診察を受けてからにしましょう。
通院等が難しい場合は、オンラインクリニックもぜひ活用してください。
参考文献
・公益社団法人 日本薬学会「処方せん医薬品」
・薬事法:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律
・厚生労働省 怪しいヤクブツ連絡ネット「無承認無許可医薬品「Penisole(ペニソール)」と称される製品から多量の鉛が検出」